イケアのネジは回しにくい?こんな疑問がありましたので、3分で分かる簡単な説明を。
IKEAの家具を組み立てている時、
「なんかプラスネジが回しにくいな」
「体重をかけながら回してるのに浮いてくるな」
「そもそもしっかりとねじとドライバがはまってないのでは」等々、イケアのネジに違和感を感じていました。
その頃はまあ木材が固いからなのかな?くらいにしか感じてなかったのですが、頻繁にIKEA製品のDIYをするようになってから、その感覚が消えていました(あとで説明しますが対応ドライバを使うようになったため)。
それで忘れていたのですが、先日デトルフを組み立てた際に普通のプラスドライバで簡単に出来るということを表現するために、普通のドライバを使用して、上述のような違和感を思い出しました。
それで原因が分かりました。
イケアのプラスネジは、プラスネジではありますが、厳密にはプラスネジではありません。
えっ?
という感じなんですが、正解は
IKEA イケア組み立て家具の多くのネジは日本で一般的なプラスビットではなくポジドライブという規格が多く使用されています。
はい。プラスビットとはいわゆる普通の+のネジのことです。
簡単に説明しますと
- アメリカではマイナスネジが多く普及している。
- 十文字のネジはフィリップス社が特許を持っていたため普及が遅れた。
- イギリスではポジドライブというフィリップス社とは互換性のない十文字ネジが普及。
- 日本のJIS規格のプラスねじはシンプルな十文字型。
だいたいこんな感じでイメージしてください。
さて、フィリップスとポジドライブは規格が違いますので、日本で普通に売っているドライバなどで締め付けるとドライバーが浮き上がろうとする現象が起きます。
これをカムアウトと呼びますが、本来は締め過ぎの防止だったようです。
参考動画をYouTubeでみる
ではなぜイケアではポジドライブを採用しているのでしょう。
それはイケアが日本の規格・風土に合わせたものづくりをするのではなく、全世界共通の商品を提供していこうという企業方針があるからです。
そもそもポジドライブは、プラスのネジにある溝のカーブがないことで、プラスより大きな力でもカムアウト(持ち上がる)せず、安定しているという点が特徴なので、そうそう「なめる」という事がありません。また、多少ドライバーが斜めになる場合でもプラスにはない余分な凸と凹が機能しているため、普通のプラスの場合ほど不安定にはならないのも長所です。
日本はガラパゴスと言われがちですが、そんな日本で受け入れられたイケアはすごいですよね。これにはイケア独自の企業方針・ビジョンがあるからなんですが、それはまたの機会に。
ということで、IKEA製品を組み立てるのでしたら、ポジドライブ対応のドライバーを使用しましょう!ということになります。
イケア社で販売している工具はもちろん対応しています。
普通のプラスドライバーでも家具を組み立ることは出来ますが、スムーズに仕上げるためにFIXAシリーズの電動ドライバーを用意するとDIYも楽しくできるようになりますよ。女性でもらくらくネジ締めができます。
穴あけとネジ締めにFIXA電動ドライバー スクリュードライバー&ドリル